30年前のBUFFET CRAMPON Festivalのピンクゴールド化オーバーホールをさせていただきました。

クラリネットの全タンポ交換、全コルク交換+ポスト、リング、サムチューブ、レジスターチューブ、ワンポイントでキー3箇所をピンクゴールドにさせていただきました。

機種はBUFFET CRAMPON Festivalです。なお現行機種は【Festival】と刻印された金属プレートが上管にありますが、こちらは約30年前の楽器で、上管のロゴの下に【Festival】と直接刻印されています。個人的にこの年代のFestivalはバランスが良く好みの個体が多いです。(良し悪しではなく好みです)


1 ポスト(本体から出ているキーの間にある丸い球のような部分)だけをピンクゴールドにリプレートさせていただくことも多いですが、より華やかにということでリングや、ワンポイントキーも数か所ピンクゴールドにさせていただきました。↓

2 演奏中に見える部分ではありませんが、サムチューブやレジスターチューブもピンクゴールドにしております。特にサムチューブは使用していく過程でメッキが剥がれた状態のままだと汗などで腐食していくため、その防止の意味もあります。↓

3 Festival以上の機種に付いているE♭/A♭レバーキィを外した状態でご使用されるということでしたのでPGPのパーツを作成して取り付けさせていただきました。

※右側の横方向に本体から出ている3連続の棒の3つ目のピンクゴールド部分です。

4 リプレート以外にも、全タンポ交換(純正レザータンポ)、全ジョイントコルク交換、他消耗品交換もして、対面で細かいところまでオーナー様に合わせて調整させていただいた上でお渡しさせていただきました。

 なお、当店に調整で出していただいた楽器につきましては、1年間再調整が何度でも無料になります。シビアに調整してお渡しさせていただいているのでバランスが崩れやすいということはないのですが、例えば季節の変わり目や、マウスピースやセッティングを変えたとき、部活動で毎日長時間吹く日々、マーチングで外で長時間吹く日々、吹いていくうちにもう少しこうしたいというという理想がでてきたとき等お気軽にお持ちいただければその都度目の前でご納得いただけるまで調整させていただきます。


【最後に】

 メッキの出来の美しさや耐久性等の仕上がりの良さは、9割方「下地作り」で決まるとも言われています。下地とはメッキを行う前に錆、酸化被膜、荒れた古いメッキを剥離して鏡面研磨する必要があるのですが、楽器研磨は削りすぎては音や機能に影響するため最小限の研磨で最大限の鏡面が求められます。加えて手で触れて動作する部分なので手汗などの腐食にも耐えるようにしっかりとメッキ圧のある仕上がりを目指す必要があります。

 当店では楽器に精通するリペアマンが、その楽器の状態を見て研磨も含めてベストな手法で最高の出来に仕上げさせていただいております。ポストのリプレートに関しては相当数行っており、年間納品件数もリペア店の中でも国内屈指です。

リプレートについてお考えの方は是非経験法な当店にお任せください!

管楽器工房ラグリゾン

当店は大阪府高槻市にあります管楽器のリペア工房です。 また完全調整済みの楽器の販売も行っていますので是非ご検討ください。

0コメント

  • 1000 / 1000