今回はA&B♭管両方一気にフルリプレートさせていただきました。
1枚目がリプレートオーバーホール後で、それ以外が最初の状態です。
40年以上前に製造された楽器ということもあり、金属部の腐食がかなり激しく、そのままメッキしても凸凹になりメッキの密着不良がおきたり、そもそもリングキーは薄くなりすぎて機能を十分にはたしていなかったため、腐食や摩耗で無くなった分に金属を足した上で整形、研磨を行ってから再メッキとなりました。
このようなケースの場合は、腐食の激しいキー自体を別のR13から移植という手も相談の上でしたら可能ですが、流石に年代が古く現行品では全くパーツが合わないため、製作整形を行いました。
消耗箇所も全て交換し、木部の保湿も行い、全て最適に調整してお渡しさせていただきました。
オリジナルを出来るだけ残したまま、当時の楽器を再生できて何よりでした。
今回はSP(銀メッキ)でしたが、ピンクゴールド、ゴールド、シャンパンゴールド,プラチナ等様々なメッキから組み合わせも自由にご選択いただくことが可能ですので、是非お気軽にご相談くさい。絶望的に見えるクラリネットでも手を入れれば美しく蘇ります。
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