クラリネット、オーボエ、ピッコロ等木製の楽器は、
割れてしまうことがどうしてもございます。
特によく割れが発生する時期としては「冬の乾燥」が知られております。
しかし今回は夏場に割れ修理をさせていただいたので、どのような環境で発生したか?そして割れの発生確率を抑えるためにできることは何か?ということをリペアマン目線からお伝えします。
今回の夏場の割れが発生した環境としては「屋外でマーチングの練習をした」となります。
なので内外の湿度差+温度差(高温)となります。割れの要因は様々あるのですが、湿度や気温がどのくらいだから割れるというよりは、温度、湿度「差」で割れます。
なので寒い冬も割れますし、暑い夏も割れます。
こう聞くと、確かにその環境だと割れてしまいそうかもと思うかもしれませんが、例えば野外での演奏会、音楽ホール等以外で演奏する機会、自宅とそれ以外の場所への移動等もあるため、一概に「理想の環境」だけで演奏することは難しいものです。
そこで演奏に付随する環境の差に対する予防策として、
1 環境の激しい環境ではプラを使う(理想論ではあります)
2 湿度調整剤をケースに入れて楽器を安定させる
注意点として、通年で加湿剤を入れるのではなく、一定の湿度を保つ「調整剤」を入れてください。吸湿と加湿の両方の機能が必要になります。
※弊社でもお勧めのものを販売しています
3 管の内外を専用の保湿オイルでオイリングする。
これは分解調整等の際は分解してオイリングを施すことが可能です。
コンスタントに行うことで割れの確率をかなり減らすことが可能です。
4 こまめにスワブを通す
5 環境が異なる場所に着いた瞬間すぐにケースを開けず、少し慣らす
がございます。
これは体感ですが、仮に1から5まで全て行なっている楽器の割れの発生確率は行なっていない楽器と比較して1/3以下に抑えられているという実感が10年ほど意識して観察した所感です。
ただ、それでも割れる時は割れます。
しかし下記の画像のように弊社にお持ちいただけますと綺麗に元通りに修理可能です。
※割れた状態で演奏を続けますと、広がることが結構ありますので早めの修理をお勧めしています。郵送でも修理可能です。
0コメント